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束縛スル里

リセット

ああ、雨ばかりで嫌だなあ。しとしとしとしと……しとしとしとしと……しとしとしとしと……しとしとしとしと……しとしとしとしと……しとしとしとしと……しとしとしとしと……気が狂いそうになる。寒いし。外に出れば髪の毛は濡れるし、服が濡れてなんだか嫌なにおいがする。大体みんなチャリンコに乗りながらみんな妙なものを持ちやがって。片手運転危ないよ? 僕に当たりそうになるんだっての。なにあれ。知らんけど。あれが傘? アハハ。薄暗いねえ。太陽とかどこにあんの? ああ寒い寒い。これだけ寒いのは太陽がいなくなってしまったからか。日照時間が少ないと気分が落ち込んでくるんだっけ? そんなの嘘だよ、だって僕はこんなにも元気なんだもの。うん、元気元気。なんでも見えるよ。何だって聞こえるよ。みんなの声が聞こえるよ。ぶつぶつぶつぶつ、なんだかいろいろ言ってるね。ああどうしてもそれらが嫌なんだいつからだろう。みんなでいろいろなところに行って笑顔で、凄く楽しかったはずなのにそれは本当のことなのに、なんだか果てしなくうざったくてボコボコにしてやりたい。唾棄すべき過去ではないけれど嫌になる嫌になる嫌になる嫌になる嫌になる嫌になる嫌になる嫌になるすべてぶち壊してやりたい。それでもみんなはいい人だからこうやって集まってくれるよね。今日も行くんだよね今日は僕がいるからみんなは少し嫌な気分になっているかもしれないね。本当にごめんなさい。だけどしょうがないよねみんなだって日々しょうがないと思っているし、誰かが誰もがしょうがないと思っているんだから僕がしょうがないと思うこともしょうがないよね。あはは、また僕を見て笑っているよ。僕が何も思わないとでも思っているんだよね。そらそうか、僕は息をすればするほど人形に近づいていっている気がするよ。まあいいんだそんなことは僕のことはどうでもいい嫌どうでもよくないものすごくどうでも良くないんだけどどうでもよくないからこんなことをするんだな。そんな僕はそんな僕が大嫌いです。まず一人目とびちるとびちる雨が降ってるから汚してもすぐに綺麗になっていいですね。ペケ蔵さん、あなたは栄えある一人目ですよ。一番面倒で一番めざわりだからねこのあともみんなボコボコにしてやるんだから一番最初にやんないと僕がボコボコにされるでしょ。楽しいなあ妙に楽しい動かなくなるのが楽しい。目に入ったからきくちゃんもボコボコにするねかわいそうな気もするけど。かわいそうだと思うけどかわいそうなんて気持ちを持つ必要がないんだよ僕にはかわいそうだと思うだろきくちゃん。だけど僕には許されるんだよ君がどんなに小さくてもボコボコにすることが許されてるんだよごめんね本当に、僕もつらいんだこんなことをしようと思ってなかったけど人は変わるんだ悲しいけど。たまたまだよ、だからしょうがないよねしょうがないって言葉嫌いだったけど便利すぎるんだもんしょうがないよね。この眼鏡親父親父くせーんだよおとなしくボコボコにされとけ。穴山さんは動かなくなった。馬の予想は楽しいですか。僕は楽しいです。あ楽しいと思えてたらこんなバラバラにならなかったかな何がバラバラってこころですよこころですよなんでこんなになっちゃったかなあごめんねおとうさんおかあさん。かわいそうだね本当にかわいそうだよかわいそうな人ばっかりで人はかわいそうなまま死んでいくんだよね本当にかわいそう。そうだよねユリカちゃん君なら僕の気持ちをわかってくれるだろボコボコにしたいって気持ちわかってくれるだろ。ひどいよひどいひどいひどいひどいひどいひどい逃げなくたっていいだろそんな目で僕を見なくていいだろ本当につらいんだよそんな目で見られるのって本当につらいんだよなんでわからないんだよやっぱ君はわかる人じゃなかったんだはじめからそう思ってたよ。ばいばいでも君のこと昔は好きだったよ元気でね最後の姿がそんなかたちだなんてかなしいな。ああもうめんどくさいひとりひとり思い出語りする暇なんてないんだよでもしょうがないかけじめだもんね僕がみんなのおくりびとになってあげる。FMSくんキミの実家は神社だそうだけどいろんな人を送ってきたのかな今自分が送られる立場になるだなんて思いもみなかったよねでもきみには謝らないよボコボコにしたくてしょうがなかったからねボコボコボコボコボコボコああ楽しいね。罪はないね無罪だね僕が悪いね悪く思う僕が悪いねやっぱごめんね謝るね畜生だよホント僕はなんでボコボコにしてるんだよ違うんだこんなつもりじゃなかったそれは本当なんだけどボコボコにしてやりたくて仕方がないんだよ矛盾してるけど悔しいんだむかつくんだ悲しいんだ泣きたくなるんだ惨めなんだよみんながいると僕がみじめなんだよそれでみんなをボコボコにしてもっと惨めになるんだ邪魔をしないでくれよな。辞めた会社の上司が言ってたっけお前は自分で自分を苦しめてるって余計なお世話だよ当たってるだけたちが悪いんだよボコボコにしとけばよかったニート万歳。髭と美人だうらやましいなあキミたちならさぞかし幸せなんだろうね美男美女でうらやましいねうらやんだって何も変わらないよね理不尽だねそんな不条理を僕がボコボコにしてやるんだよそうすれば僕の気が晴れるかもしれないだろ悪いけど付き合ってくれるかな。つかいつも一磋さん海清さんがセットみたいになっててもうしわけないなでも望んでるんでしょ二人一緒に扱われることを望んでいるんでしょじゃあ本望じゃないかボコボコにされたって本望じゃないか僕は悪くないボコボコにしよう。綺麗だったのにボコボコにしたらボコボコになるねなんだか酷く悪いことをしたような気がするけどそれがいいよねぞくぞくするねにやけちゃうよねそれだけいままでいい思いをしてきたでしょいい思いってのはみんなで分けないとねそれが真理だよねだから僕がいい思いをする資格はあるよねそうだよねだってずっとつらかったんだよしょうがないよねそうでないと釣り合いが取れないんだから。まつ香さんどうおもいますか僕がボコボコにしてやりましたよいやいや現実を直視しましょうよ僕が言っちゃあれですけど現実を直視しましょうよまつ香さんこれがきくちゃんですよわかるでしょまつ香さんなら申し訳ないです僕子供嫌いなんでしょうがないですよねみんなも嫌いなものはボコボコにしたくなるでしょ僕だけとは言わせませんよその流れに僕は乗っただけなんですからそんなにショックを受けないでくださいよボコボコにしちゃいますよするつもりでしたからしますけど僕を見てくださいよいらいらするな。いらいらするああいらいらするなんで僕はこんなにいらいらしているんだ馬鹿馬鹿しい考えてみるとずっといらいらしっぱなしだもっと優しい人になりたかったよこれも僕のせいなのかなやさしくなれなかったのは僕のせいなのかな自己責任だから僕のせいなんだろうな。ねえΧくん。相変わらず生意気だね君は。ボクがそう簡単にボコボコにされると思いますかだって。バーカ。かわいそうな存在だよ、君は。君は誰だい。君には何もないよ。だからボコボコにしてあげる。ボコボコにしてあげたいんだ。はははこんな僕に同情されるってどんな気持ち正直に答えてくれよ今の君クソダサだよボコボコにされて顔が台無しだよこれでもう迷うことはないよね誰なんだと迷うことはないよねそのままでいたいと思って苦しむこともないよねよかったでしょこれで。そしてあんたがいるから何かが起きてしまうんですよね誰かが苦しんでしまうんですよね僕が苦しんでしまうんですよね満月さん。もううんざりなんですよあれだけ楽しかったのにあれだけ嬉しかったのにあれだけわくわくしたのにあれだけ意欲があったのに僕にはもう何もありませんよどうしてくれるんです。あんたも大変だったろうけど、こんな思いをするぐらいなら何もしてくれなくてよかったんです。僕がどれだけ苦しいかわかりますかその苦しみが理解されない気持ちがわかりますか苦しいと言うことさえできないこの気持ちがわかりますか。助けてって叫んでみろって言いたいんでしょうわかるわかりますあなたは見た目に反してまじめで臆病で強気で弱気で頭がよくて馬鹿で金持ちでもあり貧乏人にもなれるでしょうけど何もなくて卑屈な僕にかける言葉など何もないですよそもそも興味がないんですいいですねみんなは強烈な個性があってさぞかし愛されて生きてきたんでしょうねチヤホヤされて生きてきたんでしょうねほらこうでしょう僕にはもう救いようがないんですよすなおにボコボコにされてくださいねまつ香さんときくちゃんが待ってますよ。ははは嘘です、嘘です。ボコボコにされたら行き場は別々ですよ。人は生きても死んでも、ずっと孤独なんですから。ああキリコかなんだか心苦しいよきみの事ずっと好きになりたいと思っていたけど結局変わらなかった変われなかったはははごめんね僕なんかにそんなこと言われても困るよね気持ち悪いよね嫌悪するよね吐くよね眩暈がするよね怖いよね逃げ出すよねともだちなのにさそう思ってたのは僕だけなのか。なんで逃げるのさ。叫びだしたいよ叫びたいよ叫んでるよなんで叫んでるのかななんで僕が叫んでるのかなやっぱり苦しいのかなこんな僕でもキリコに嫌われるのは苦しいと思うのかなわかんないや今更わかりたくもないからボコボコにする。感触。手から伝わる感触を楽しむことが僕の使命のような気がする。かゆい体中がかゆい手先から始まってだんだん足の指の先から頭の天辺までどこもかしこもかゆいよ。かかずにはいられないよかゆいかゆいかゆいぼりぼりとどこかしこも僕の身体に血がにじみ始めて痛いけどそれ以上に快感があってかきむしるのをやめられないよもしかして何か住んでるのか僕の身体の中に僕以外の悪い虫が住んでるのかだから僕はこんなにも駄目になったのかこんなやつになってしまったのかそうだきっとそうだ全部ムシのせいなんだ僕がこんななのもこんなに醜いのも悲しくてしょうがないのも涙が止まらないのも全部全部虫のせいなんだだから僕は悪くないんだだからしょうがないんだみんなをボコボコにするのもみんなをボコボコにするたびに吐きそうになるのもどんどん心ががさついていくのもの誰も愛せなくて誰も愛されなくて惨めで惨めでみじめでみじめでみじめでみじめでああすっきりしたそうだったのか虫のせいだったのか僕がこんなふうになってしまったのも全部虫のせいでそのせいでRUINSのみんなにも嫌われて
「……。違う、お前は、昔から、そのままだ」
僕は卒倒したようだったなんでなんでなんで力が入らない今のは誰の声なんだいや聞き覚えがあるぞこれはこの声はネズだきっとネズだ根津金八だこいつ僕に何をした友達の親友のくせになにをした力が入らないんだぞ頭がずきずきと割れるように痛いんだぞ親友のくせに親友のくせに親友のくせに親友のくせにこんなことをするなんて酷いじゃないか。あ。そういえば僕に親友なんていなかったんだ。だってさ、冷静に考えてみろよ。逆恨みでRUINSのみんなをボコボコにするような僕に親友なんてできるはずがないじゃないか。だって親友ってさ、気持ちが一方通行じゃなりえない間柄なんだろう。僕はさ、好きだよ、お前のこと。
「……。それでも、そんなお前が、俺は好きだったのに……」
もう遅いんだよ馬鹿やろう。

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