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束縛スル里

充電期間にて・・・

ご無沙汰しております。
愚腐弟です。

たくさんの拍手、コメントをありがとうございます。
申し訳ないのですが、僕は気の効いたことが書けませんのでコメントの返事は姉が致します。
束縛スル里も公開してからはや半年以上。
それでもこうしてブログを見ていただけていることを大変うれしく思っています。
これからもどうぞよろしくお願い致します。


小ネタ以来の更新・・・本当はもっと小ネタを更新しようと思っていたのですが、なにしろ何も浮かびません。
面白そうなネタがなーんも浮かびません。
もっと頑張らねば・・・。


最近「ボクガール」というマンガを読みました!
TSものです!!
すごい面白いです!!
どこが良いかって、登場人物の心情を、セリフではなく細やかな絵やコマ割りで表現するところです!!
「好きだ」と言葉で表現するのは簡単ですが、それを絵で表現するのはとても難しいことだと思います!!
言葉が全てを支配する小説でも、「I love you.」を「月が綺麗ですね」と訳した夏目漱石さんは天才だと思います!!
それと同じでボクガールの作者である杉戸アキラさんはとてもいい仕事をしていると思います!!
はやく6巻出てくれ!!




で、他にも最近ヤマグチノボルさんの「ゼロの使い魔」を読み返してます。
ああ、やっぱゼロ使は面白いですわ・・・。
一般にはアニメの印象が強いだろうけど・・・原作厨といわれてもいい、ゼロ使の原作はやっぱり最高です。
ヤマグチノボルさんの書く主人公は僕の心情とどシンクロすることが多くて胸を打ちます。
ゼロの使い魔の主人公「平賀才人」は、ハルケギニアという貴族と魔法と剣が支配する世界に召喚された、ただの日本の高校生なので、基本的に弱いです。変態です。情けないです。
だけど、他のどんな主人公よりもカッコいいです。

ヒロインであるルイズや友達たちを助けるために7万人の軍勢に一人で立ち向かった時の・・・サイトとジュリオとの会話が大好きです。



「どこに行くんだい?」
 つまらなそうな声で、才人は答えた。
「逃げるんだよ」
「方向が逆だな。そっちはアルビオン軍だよ」
「そうか」
 気にせず馬に跨った才人を、ジュリオはまた呼び止めた。
「一つ聞きたいんだが」
 馬上から才人は答えた。
「なんだよ」
「どうして行くんだ? はっきり言うが、君は確実に死ぬよ。名誉のために死ぬ、そんなのはバカらしいんじゃなかったのか?」
「言っちまったからなあ」
「なにを?」
「好きだって、言っちまった」
 ジュリオは大声で笑い出した。
「あっはっは! ぼくたちロマリア人のような男だね、きみは!」
 しかめっつらのまま、才人は腕を組んだ。
「いや、好きな女のためというよりは自分のためのような気がする」
「よければその意味を教えてくれ」
 才人はまっすぐ前を見て、言った。
「ここで行かなかったら、好きって言ったその言葉が嘘になるような気がするんだよ。自分の言葉が嘘になるのは許せない。自分の気持ちが、嘘になるのはたまらない」




サイトさんマジですげえよお!!
他の誰かのためではなく、自分自身の想いがウソでないことを証明するために命を賭すサイトさん最高っすわ!!!!!!!
意地だね。男の意地ってやつ。
嫌なんです・・・好きだって言ったのに、大事に思っているのに、それを自分自身の行動によって嘘だと思えてしまうのが。本当の気持ちじゃなかったと思わされてしまうのが。
自分の気持ちが本当であることを証明するために、意地でも筋を通す・・・良いとか悪いとかではないんです。この考えは、今思うと我田引水編のラストに繋がっている気がします。

このシーンだけを抜き出すと、才人は出来すぎたキザな野郎にも見えるかもしれません。
が、実際に7万人の軍勢を目の前にした時の、インテリジェンスソード(意思を持った剣)であるデルフリンガーとの会話がまた良いんです。




「なあデルフ」
「なんだ」
「小さい頃の話していいか?」
「いいぜ」
「駅でさ、お婆さんが不良に絡まれてた。籠がぶつかったのなんだのって。でも俺ガキだったから、助けるだなんてできなくて見てただけだった。俺が強かったら、なんて思ったよ。でも同時にほっとしたな。強かったら、助けにいかなきゃならねえもんなあ。強くたって、勝てるとは限らねえもんなあ」
「そうだねえ」
「そう。強くなっちまった。力を手に入れちまった。もう言い訳できない。あのときは力がなかったから、間に入れなくても言い訳できた。俺は弱いんだからしょうがないって。でももう、言い訳できない。俺は今、”強い”からな。なにせあれだ。ガンダールヴだからよ」
 デルフリンガーは短く相槌をうった。
「うん」
「でもなあ・・・・・・、強さったって、外面だけだ。中身は俺、全然強くねえよな。なんも変わってねえ。しょうがねえよな、ガンダールヴとか伝説の使い魔とか、いきなりだもんよ。覚悟なんか、できねえもんよ。だからこういうの、柄じゃねえんだよ。みんなの盾になるとかよ、ほんとはすっごくイヤなんだよ。怖くて震えるよ。死にたくねえよちくしょう」
「相棒はてんで義理がてえや」
「損な性分だな。損すぎる」
 才人は思った。
 勇気というのは、こういうことなんだろうか?
「なあデルフ」
「なんだね?」
「俺、死ぬのか?」
「たぶん」
 才人は黙ってしまった。とりなすように、デルフリンガーが言った。
「まあなんだ、どうせならかっこつけな」
「なんで」
「もったいねえだろ」
 前方四百メイルほどに、アルビオン軍の前衛が見えた。
 自然と身体が動いた。それはガンダールヴの力なのか、才人個人の勇気なのか、それとも別の何かなのか、わからなかったが・・・・・・。
 才人は、七万めざして駆け出した。




ジュリオとの会話で終わっていればただのカッコいいやつなのに・・・このデルフとの会話で、サイトは弱い人間であることがわかります。
本当は死ぬのが怖くて、ひとりで立ち向かうのなんか嫌で、震えながら弱音を吐くサイトが、それでも強大な敵に向かっていくサイトが、精一杯カッコつけるサイトが、愛おしくてしょうがないです。僕の心を震わせてなりません。
弱くても、勇気を奮い立たせて困難に立ち向かっていくサイトは、最高にカッコ悪くて最高にカッコいいと思います。
僕もいつか、こんな読む人の心を震わせるような物語を書いてみたいです。

不幸なことに、作者のヤマグチノボルさんはゼロの使い魔を完結させることなく亡くなられてしまいましたが、それでもゼロの使い魔が素晴らしい作品であることに疑う余地はありません。
もしもゼロの使い魔に興味を持っている方がおりましたら、ぜひ読んでいただきたいです。
ライトノベルのお手本のような作品だと思います。
おススメです。






と、なんかよくわからないブログになりましたが・・・。
ボクガールは変幻六花編。
ゼロの使い魔は我田引水編。
それらに関係しているネタのような気がしないでもないので、良い事にします。

ほな・・・また・・・。

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